ついにジムニー5ドアことジムニーノマドが1/30に発表されましたが、注文が殺到して2/3に受注停止になりました。
私も5ドアジムニーのテスト車両が海外でリークされてから、その見た目に惚れて待ち焦がれていたのですが、我慢できずにシエラを購入しています。

そしてシエラに乗りはじめて1年が経ってノマドが発表されましたが、ノマドの少し微妙な点が見えてきました…
微妙な点に気づいて、ぼやぼやしていたら受注停止になったわけですが、JB74シエラと比べたメリットデメリットなんかを、ほとんど一人乗りで使っていて、通勤メイン、キャンプや車中泊をする私目線で書いていきます。
項目 | JB74シエラ | ノマド | ||
価格 | ○ | 2,183,500円(税込、JC、4AT) | △ | 2,750,000円(税込、4AT) |
後部座席乗降性 | × | リヤドアがないため不便 | ○ | リヤドアあり |
後部座席快適性 | △ | ○ | シートクッションの厚みが増えた レッグスペースが50mm増えた | |
乗車定員 | ○ | 4人 | ○ | シエラと同じ |
エンジン | ○ | K15B型水冷4サイクル直列4気筒 1460CC | △ | シエラと同じ |
重量 | ○ | 1090㎏(4AT) | △ | 1190㎏(4AT) |
燃費 | ○ | 12.5km/L(市街地モード) | △ | 11.6km/L(市街地モード) |
タンク容量 | ○ | 40L | △ | シエラと同じ |
最小回転半径 | ○ | 4.9m (JB64ジムニーは4.8m) | △ | 5.7m |
ランプブレークオーバーアングル | ○ | 28° | △ | 25° |
ブレーキ | △ | ディスクブレーキ | ○ | フロントベンチレーテッドディスクブレーキ |
リアフォグランプ | × | 無し | ○ | 有り |
クルーズコントロール | ○ | 有り | ◎ | ACC有り (※4ATのみ、約40km/h以上走行時のみ) |
ラゲッジボックス | ○ | 有り | △ | オプション(29,700円) |
フルフラット | ○ | 車中泊可能 | △ | 車中泊は厳しそう |
安全性能 | ○ | 誤発進抑制機能 デュアルセンサーブレーキサポート 後退時ブレーキサポート(※4型以降) | ○ | 誤発進抑制機能 デュアルカメラブレーキサポート 後退時ブレーキサポート 後方誤発進抑制機能 |
車体固有カラー | – | キネティックイエロー ブリスクブルーメタリック ミディアムグレー シルキーシルバーメタリック | – | シズリングレッドメタリック ブラック2トーンルーフ セレスティアルブルーパールメタリック |
本記事の一部画像はSUZUKI公式HP、公式動画、カタログより引用しております。
目次
★価格
シエラからドア追加、リヤフォグ追加、ACC追加、再設計の人件費等を考えると、ノマドの約56万(税込)増は安いと感じます。
★後部座席乗降性、快適性
目玉のリヤドア追加により、乗降性が格段にアップしています!

また、リアウィンドウが開くため、換気がしやすくなったと思います。

★乗車定員
乗車定員は4人と変わらず、5人乗れないのは少し残念に思いますが、軽自動車のジムニーからほとんど居住空間が変わらないので、狭い空間に5人がすし詰めで乗るのも辛いため、そこまでデメリットに感じません。

★エンジン
エンジンは変わらないのですが、シエラから約100㎏増によって走行時のもっさり感は増えると思います。
シエラを一人で乗っていても、少しもっさり感は感じます。もっさり感を解消したいならスロコン等を買えば良い話なのですが、私は許容できるので付けていないです。
★燃費、タンク容量
重量増によって市街地モード燃費は約1km/L減っていますが、誤差だと思います。

ジムニーに燃費を求めるな!って話ですね(;’∀’)それでも気になっちゃう。
ですが、タンク容量40Lが変わらないのは少し残念。
★最小回転半径
個人的に大きく微妙に感じる点の最小回転半径の悪化。

シエラ4.9mからノマド5.7mになっており、小回りが利かなくなっております。
CX-5が5.5m、ランクル300が5.9m、ハマーH2が5.6m等…この辺の車と最小回転半径があまり変わらないです。
何回も切り返せばいい話なのですが、ノマドはそこまで大きいボディではないのに、小回りが利かないのは微妙です。
★ランプブレークオーバーアングル
乗り越えた障害物がアンダーボディーに接触せずに越えられる角度。


シエラ28°からノマド25°に減っておりますが、ほとんど街乗りなのでデメリットは感じません。
★ブレーキ
ノマドはサイズアップにともない、より放熱効果に優れ悪路や長い下り坂での信頼性を高めるフロントベンチレーテッドディスクを採用されています。

シエラのディスクブレーキでも特に問題を感じたことはないです。
★リアフォグランプ
ノマドからリヤフォグランプが追加されました。シエラにはないので羨ましい。

しかし、フォグランプがテールランプユニットに含まれるため、テールランプユニットを社外品に交換する場合はどうなるのだろうか…
★クルーズコントロール
ノマドのATのみ、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が追加されました。
高速走行がより楽になるので羨ましいです。
シエラJCは普通のクルーズコントロールがあるだけマシです。(JLには無い)
★フルフラット、ラゲッジボックス
個人的に大きく微妙に感じる点のフルフラット。

車中泊をするため、横になって寝れるかを重要視しているのですが、ノマドは横になって寝るのは厳しそうです。

フルフラットの長さが約1.53mなので、体を斜めにしないと横になれないです。
シエラは身長171cmの私が横になれる長さがあります。(180cmの人は厳しそう)

リヤシートを前に倒しても、段差が残ります。これを解消するためラゲッジボックスをオプションで購入する必要があります。


しかし、それでもリヤシートの傾斜があり、フロントシートもあるため横になるのは厳しそう。
傾斜をなくすにはリヤシート座面を外すとかのコメントを見たのですが、いちいち取り外すのも煩わしいし、構造変更になるので車検時に戻す必要もあり。
フロントシートを倒して、リヤシートの下にすればフルフラットになりそうですが、それでも段差ができそうです。
社外品とかで対策できるのかは分からないですが、現時点ではフルフラットでの車中泊は厳しそうに思います。
ルーフテントという手もありますが、テントと車内の行き来ががめんどくさいし、悪天候時にテントは大丈夫なんだろうか…
★安全性能
法律で付けないといけないことになっているのかわかりませんが、正直、安全性能はいらないです。
価格が上がるし、誤作動するし(レーンはみだし誤認や標識の誤認)、悪天候時には使えないし(使えないときの通知音もうるさい)…
付ける機能を選択制にしてほしいですね。
★車体固有カラー
シエラとノマドで共通のカラーもありますが、それぞれの固有カラーがあります。


私は黒色シエラに乗っており、黒はかっこいいのですが汚れや傷が目立ちます。
次は傷や汚れが目立ちにくくて耐久性がありそうな、有料色のホワイトパールも良いと思っています。
★その他
後部座席の鉄板剥き出し部分が減りました。


個人的にはここにマグネットなどを貼っていたので、鉄板のままで良かったかも。
★シエラとノマド共通の不満点
・ドリンクホルダーが少ないです。アームレストを付けると更に減ります。ドリンクホルダーは自分で買い足す必要あり。
・フロントワイパー、リヤワイパーに間欠機能がない。フロントはレバースイッチ交換、リヤは間欠化キットで対応可能。
・リヤゲートが一気に開く。社外品の段階ダンパーで対応可能。
・ハンドルのテレスコピック調整ができない。
★総評
後部座席の乗降性や快適性、ACC、積載量を重視し、車中泊はしなくて、小回りが利かなくてもいいならノマドがおすすめ。
ですが、今後サードパーティー性のフルフラット化キットやカスタムパーツもたくさん出て来て、不満点も解消されると思います。
ほとんど一人で乗っていて、車中泊、小回り、オフロード性、少しでも経済性を重視するならシエラがおすすめです。
私はシエラに乗りつつ、ノマドのカスタムパーツが充実してきたら乗り換えを検討しようと思っております。(かなりの長納期が予想されますが…)
色々書いてきましたが、ジムニー、シエラは良い車です。新しいノマドも非常に魅力的な車です。
乗っていてわくわくし、非日常感へ連れ出してくれ、カスタムする楽しみを教えてくれます。
みなさんのジムニー選びの参考になれば幸いです。

本記事の一部画像はSUZUKI公式HP、公式動画、カタログより引用しております。
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